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東日本大震災から14年 — 海とともに生きる私たちへ

今日、311日で東日本大震災から14年の時が経ちました。

あの日、私たちは大きな喪失を経験しました。多くの尊い命が奪われ、故郷や日常が一瞬にして変わりました。私たち、海を愛する者にとって、あれほど海の恐ろしさを痛感した日はなかったかもしれません。いつも心を解き放ち、無限の広がりを感じさせてくれる海が、あの日だけは想像を超える力で私たちを打ちのめしました。

しかし、それでも私たちは海とともに生きていきます。

海は、ただ恐れるべきものではなく、畏敬の念をもって向き合い、寄り添いながら共に歩んでいく存在です。震災から14年、東北の海には再びサーファーたちの笑顔が戻り、復興の波が確かに広がっています。しかし、どれほど月日が流れても、あの日の出来事を忘れてはなりません。津波が奪ったもの、そして、その先にある希望と再生の物語を、私たちは語り継いでいかなければならないのです。

だからこそ、今日、この時間。
東北の海へ想いを馳せ、静かに目を閉じましょう。
波の音に耳を澄ませ、それぞれの心の中で黙祷を捧げましょう。 

私たちは、海とともに生きる者として、過去を胸に刻み、未来へつなげていきます。
忘れないこと。そして、乗り越えていくこと。
その思いが、これからの海と私たちの関係を、より豊かにしてくれるはずです。

3月11日14時46分 黙祷

日本サーフィン連盟
理事長 酒井 厚志


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