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強化指定選手ジュニア合宿における処分について

日本代表

表題の件に関しまして、
処分に対する「不服申し立て期間」が終了いたしましたので、
公益社団法人日本サーフィン連盟としての処分を報告させていただきます。

2024年度強化指定選手ジュニア合宿において、未成年選手を含む複数の選手による飲酒および深夜外出が発生しました。
本件は、公益社団法人日本サーフィン連盟(以下「本連盟」)の倫理規程第5条(10)に明確に違反するものであり、極めて遺憾な行為です。

本連盟は、本件の重大性を踏まえ、倫理規程および内部規則に基づき厳正な対応を行うとともに、
再発防止策を講じることとしました。また、役員・スタッフに直接の過失は認められないものの、
「合宿中の監督責任」という観点から、一定の処分および指導が必要であると判断しました。

以下のとおり、当日参加した役員・スタッフについても処分を決定しました。


1.対象者
(1)役員・スタッフ
強化委員会担当理事:佐藤 正麗穂
強化委員会委員長:酒井 厚志
強化委員:山本 貞彦、北川 成美
コーチ:大石 純也、田中 樹、田中 英義、河村 海沙、岡野 宣正
事務局員:三國 智子
 (2)選手 男子 5名

2.処分対応
(1)役員・スタッフ
強化担当理事、強化委員長:厳重注意
その他コーチ、スタッフ8名:注意
(2)選手 男子 5名
2名:1か月の競技会等参加停止および厳重注意
3名:厳重注意

3.役員・スタッフの処分理由
(1)未成年者の飲酒・深夜外出が合宿中に発生した以上、選手の管理体制に不備があったと見なされます。
(2)消灯時間後も選手の行動が把握できていなかったことが、規律違反を助長したと判断されます。
 ただし、スタッフが故意に違反を見逃した事実はなく、直接的な関与が認められませんでした。
(3)倫理規程では、役員・スタッフに対する処分として「厳重注意」「注意」が規定されています。
  今回のケースでは、監督責任を問う形で当日参加していた担当理事及び、強化委員長を「厳重注意」、
  その他コーチ、スタッフを「注意」の処分としました。

4.選手の処分理由
(1)対象選手らは公益社団法人日本サーフィン連盟(以下「本連盟」)の倫理規程、
禁則事項第5条(10)「未成年者による飲酒、喫煙、社会道徳に反する行為等を行うこと」と定めるところの違反行為に該当し、
処分の規定第8条(1)本連盟の会員に対する処分規程違反行為に該当されます。
対象者らの違反行為は、本連盟の強化指定選手としての合宿活動中における行為であり、
事前に行動規範に基づき違反行為をしないよう注意を受けていたにもかかわらず違反したものであり、
強化指定選手としての自覚を欠く行為であると判断されます。
 (2)飲酒に至った諸事情として、5名のうち2名が主導的に飲酒行為を進めたが、
3名はこの2名に勧められる
形で飲酒行為に至った(飲酒、なめた程度)、
初めての違反行為であることその他の事情を総合的に考慮して処分を決定しました。

5.再発防止策
(1) 指導者向け研修の実施
監督・コーチ・スタッフ等に対し、法令・規程等のコンプライアンス研修を定期的に実施します。
(2) 選手向け研修の実施
未成年選手に対し、飲酒・外出等の禁止事項を含むコンプライアンス研修を定期的に実施します。
(3) 研修の受講義務化
指導者・選手が研修に出席できない場合、ビデオ受講を義務付けます。
(4) 合宿時の規律強化
強化委員会において、合宿時の規律強化策を検討し、具体的な対策を実施します。
(5) 未成年選手の外出管理強化
合宿時、未成年選手の外出には必ずスタッフが同行することを徹底します。
(6) 関係者向け研修の実施
スポンサー、選手の保護者・マネージャー等に対し、コンプライアンス研修を実施します。
なお、本件の性質、対象選手の反省の程度、未成年であることを考慮し、選手の個人名および事案の詳細な公表は控えます。 

6.関係者の皆様へのお詫び
ご支援いただいている皆様、選手の保護者の方々、各種団体、ご協賛各社様におかれましては、
このような違反行為が生じたことを深くお詫び申し上げます。
本連盟としても大変遺憾であり、当該選手らへのコンプライアンス指導の徹底を講じるとともに、
他の選手に対しても、強化指定選手の誇りと責任を持った行動の遵守を再度、指導してまいります。
また、本件を受け、ナショナルチームとしてのサポートに問題があったと痛感しております。
今後、再びこのようなことが起きないようにチーム体制を強化してまいります。
改めて、関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。 

以上

2025年3月25日
公益社団法人日本サーフィン連盟
理事長 酒井 厚志
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