サーフィン初心者にショートボードは難しい?
サーフィン初心者のショートボードの選び方は?
サーフィン初心者の方がショートボードに興味を持った場合、上のような疑問を持つことが多いでしょう。
ショートボードは基本的に、サーフィン初心者にとっては扱いが難しいボードです。
しかし、ショートボードならではのメリットも多く、自分に合ったボードを選んで練習を重ねれば、初心者でもショートボードを使いこなすことは可能です。
本記事ではサーフィン初心者がショートボードを選ぶ際のポイントや練習方法、ショートボードのメリットとデメリットなどを解説します。
ぜひ本記事を参考にして、自身に合ったボードでのサーフィンライフを楽しみましょう。
- サーフィン初心者にはミッドレングスがおすすめ
- 浮力が高くテイクオフをしやすい
- 体が安定するのでパドルも速くなる
- ショートに挑戦する場合は自分に合うものを選ぶ
- ショップで相談すれば合うものを選んでもらえる
- 中古は自分に合わないことが多いのでおすすめできない
- ネット通販の場合はできるだけ自分の体格とレベルに合うものを選ぶ
目次
サーフィン初心者にショートボードはあり?
結論からいうと、サーフィン初心者はショートボードよりもミッドレングス(ファンボード)を選ぶことをおすすめします。
ミッドレングスは「ファンボード」という別名の通り、初心者でも波に乗りやすいボードです。
ショートボードとロングボードの中間サイズであるため、多くの人の体格に適しています。
また、浮力が高いためテイクオフ(波に乗って立つこと)をしやすく、サーフィンの上達が早くなります。
さらに、ショートボードより面積が広く、腹ばいで乗る時に体が安定しやすいため、パドリング(腹ばいで波を掻いて移動する基本動作)がしやすいこともメリットです。
上記の理由から、サーフィン初心者の方はミッドレングスを選ぶのが一般的です。
しかし、様々な理由で「ショートボードから始めたい」ということもあるでしょう。
かえでちゃん
サーフィン初心者のショートボードの選び方
サーフィン初心者がショートボードを選ぶ際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 良いサーフショップを見つけ店員さんに相談する
- 中古ボードは基本NG(選ぶなら自分に合うものを)
- ネット通販の場合は「体格に合う&初心者レベル」のものを
良いサーフショップを見つけ店員さんに相談する
まずはいくつかのサーフショップに通い、良いお店を見つけましょう。
そして、良いお店が見つかったら、その店員さんに相談しましょう。
ショップの店員さんであれば、あなたが初心者であっても身長・体重・技量に合わせたボードを選んでくれます。
店舗によっては試乗用のボードを貸してもらえることもあります。
まさとくん
中古ボードは基本NG(選ぶなら自分に合うものを)
中古のサーフボードは基本的におすすめできません。
理由は、以前の所有者がオーダーメイドで作ったボードが出回っていることが多いためです。
オーダーでボードを作るようなサーファーは上級者であるため、大抵は初心者向きのボードではありません。
中古のボードでしばらく上達しなかった初心者の方が、ボードを新品に変えた途端、急に成長するというケースも多く見られます。
上記の理由から、基本的に中古ボードはおすすめできませんが、中古には「安い」というメリットもあります。
かえでちゃん
ネット通販の場合は「体格に合う&初心者レベル」のものを
サーフショップでなくネット通販で購入する場合は「自分の体格に合う、初心者レベルのボード」を選びましょう。
ネットで買えるボードは、どの商品も「適正身長・体重」が記載されているため、自分の体格に合ったものを選びます。
推奨レベルについても「初心者向け・中級者向け」などの説明があるため、初心者向けの商品を選びましょう。
上記の選び方によって、ネット通販でもある程度自分に適したショートボードを選ぶことは可能です。
まさとくん
サーフィン初心者のショートボードの練習方法
サーフィン初心者のショートボードの練習方法のポイントをまとめると、以下の通りです。
- スープで波に押される感覚を掴む&立つ練習をする
- 慣れたらうねりからテイクオフをする
- テイクオフができたら自分から波を降りない
- 低い波でドルフィンスルーの練習をする
- 足が着く深さでも常にパドリングで移動する
スープで波に押される感覚を掴む&立つ練習をする
まずはボードに寝そべり、波に押される感覚を掴みましょう。
この波はスープ(波が崩れてできる白い泡状の波)を使います。
上記の感覚は比較的簡単に掴めるため、感覚が掴めたら板に立ってみましょう。
かえでちゃん
慣れたらうねりからテイクオフをする
スープで板に立つ練習ができたら、次はうねりからのテイクオフ(波の上に立つこと)に挑戦しましょう。
最初のうちは波に置いていかれたり、パーリング(乗れずに転ぶこと)も多いでしょう。
まさとくん
テイクオフができたら自分から波を降りない
テイクオフができるようになったら、目線を海岸の浜に向けます。
そして、できるだけ長く波に乗ることが大切なので、途中で自分から波を降りないようにしましょう。
かえでちゃん
低い波でドルフィンスルーの練習をする
ドルフィンスルー(ドルフィン)とは、正面から来た波を潜ってやり過ごすことです。
まずは「ドルフィンもどき」でかまわないため、低い波でドルフィンの練習をしましょう。
まさとくん
足が着く深さでも常にパドリングで移動する
足が着く程度の深さでも、常にパドリング(腹ばいになって腕で水を掻くこと)で移動しましょう。
常にパドルをしていれば、波が来た時にすかさずドルフィンをできます。
かえでちゃん
サーフィン初心者がショートボードを選ぶメリット
サーフィン初心者がショートボードを選ぶメリットは、以下の通りです。
- 軽くて小さいので持ち運びやすい
- ターン(回転)などのアクションをしやすい
- ドルフィンスルーがしやすい
軽くて小さいので持ち運びやすい
ショートボードは軽くてコンパクトであるため、持ち運びが楽です。
このメリットは、以下のようなあらゆる場面で実感できるでしょう。
- 家から車までボードを運ぶ時
- 駐車場から海まで移動する時
- 海から上がってシャワーを浴びに行く時
特に駐車場と海が離れている時、ボードが軽いことは大きなメリットとなります。
まさとくん
ターン(回転)などのアクションをしやすい
ショートボードは厚みがないため、レール(両サイドの縁)が水中に食い込みやすくなっています。
このためボードが水を切りやすく、ターンなどの回転をしやすいことがメリットです。
ただ、ターンなどの技はテイクオフが安定して初めてできる動きです。
かえでちゃん
ドルフィンスルーがしやすい
ショートボードは浮力が小さいため潜りやすく、より深く長いドルフィンを、最小限の力で行えます。
ドルフィンをしやすくなると、ゲットアウト(沖に出ること)が簡単になります。
日本の海はほとんどがビーチブレイク(海底が砂)であるため、波の動きが不規則です。
そのため「このルートなら確実にゲットアウトできる」という経路が、基本的に見つかりません。
波のサイズが胸以上ある場合は、どこからゲットアウトしてもドルフィンが必要になります。
上記のようにドルフィンが必須の場面で、ショートボードなら簡単に沖に出られますが、浮力のあるロングボードやミッドレングスでは苦労します。
まさとくん
サーフィン初心者がショートボードを選ぶデメリット
サーフィン初心者がショートボードを選ぶデメリットは、以下のとおりです。
- テイクオフの難易度が上がる
- ライディングが安定しない
- パドルスピードが遅すぎる
- 小波の日は練習できない
テイクオフの難易度が上がる
ショートボードは浮力が小さく、安定感がありません。
そのため、テイクオフの難易度が上がります。
ショートボードよりサイズが大きいミッドレングス(ファンボード)では、テイクオフが安定しやすくなります。
初心者が最初からショートボードでテイクオフの練習をすると、成功体験を積むのが難しく、挫折する確率が高くなるでしょう。
かえでちゃん
ライディングが安定しない
浮力が小さいと失速しやすく、テイクオフをした後のライディングが不安定になりやすいです。
自転車をゆっくり漕いでいると倒れやすくなりますが、サーフィンでもスピードが落ちるとライディングが不安定になるのです。
まさとくん
パドリングをしにくい
パドリングとは、ボードの上で腹ばいになって水を掻いて進むことです。
乗れる波をキャッチするためには、パドリングのスピードを上げる必要があります。
スピードを上げるためにはパドリングの姿勢が安定することが必要です。
しかし、ショートボードでは体を乗せる面積が小さいため姿勢が安定せず、パドリングのスピードも落ちます。
パドリングのスピードが落ちると、以下のようなデメリットがあります。
- 波に追いつけない
- 他のサーファーとの波取りに勝てない
- ゲットアウト(沖に出ること)が難しくなる
パドリングはサーフィンの基本であり、その基本のレベルが落ちると、サーフィン自体の練習効率も下がります。
かえでちゃん
小波に不向きである
小波をキャッチするためには、サーフボードが以下のような特徴を持っている必要があります。
- 浮力が高い
- 横幅が広い
- レールが分厚い
ショートボードは上記の特徴を全て満たしていないことがほとんどです。
そのため、初心者ではショートボードで小波に乗ることが難しくなります。
中上級者やプロのサーファーであれば、ショートボードでも小波を乗りこなすことができます。
まさとくん
サーフィン初心者のショートボード利用に関するQ&A
サーフィン初心者がショートボードを選ぶ際、よくある質問は以下の通りです。
- ショートボード以外のサーフボードの種類は?
- ショートボードの適正な長さは?
- ショートボードとロングボードの違いは何ですか?
ショートボード以外のサーフィンボードの種類は?
サーフィンボードは、ショートボードも含めて以下の3種類に大別できます。
- ショートボード
- ミッドレングス(ファンボード)
- ロングボード
名前どおりショートボードは全長が短く、ロングボードは長く、ミッドレングスはその中間です。
ミッドレングスは最も初心者向きであるため「ファンボード」の別名もあります。
かえでちゃん
ショートボードの適正な長さは?
ショートボードの適正な長さは、一般的に「身長と同程度」か「身長プラス10cm以内」とされています。
ただ、ショートボード自体が中上級者向けであるため、この長さの目安は「中上級者の目安」と考えてください。
初心者のサーフィンボードは一般的に「身長プラス30cm以上」の長さが適正とされています。
まさとくん
ショートボードとロングボードの違いは何ですか?
ショートボードとロングボードの違いをまとめると、以下の通りです。
比較項目 | ショートボード | ロングボード |
---|---|---|
浮力 | 小さい | 大きい |
回転性能 | 高い | 低い |
推進力 | 低い | 高い |
ショートボードではレール(ボードの両横の縁)を使って海面をしごくことで、浮力と推進力(スピード)を得ます。
一方、ロングボードは立っているだけで浮力と推進力を感じられます。
ショートボードは機敏なアクションを楽しむボードで、ロングボードはゆったりとしたダイナミックなライドを楽しむボードと言えるでしょう。
かえでちゃん
【まとめ】サーフィン初心者にショートボードはあり?
サーフィン初心者は、一般的にはショートボードではなくミッドレングス(ファンボード)を選ぶのがおすすめです。
しかし、ショートボードならではのメリットも多くあるため、もし選ぶ場合は自身に合ったボードを選びましょう。
サーフショップの店員さんに相談すれば、体格や現在のレベル、追求するプレイスタイルなどに合うボードを選んでもらえます。
ネットでの購入も可能ですが、できるだけ早く上達するためには、経験豊富な店員さんにボードを選んでもらう方が良いでしょう。
最終的には、どの種類のボードでも繰り返し練習することが重要です。
まさとくん
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