サーフィンを楽しむ上で、適切な日焼け対策は避けては通れない重要なポイントです。
水面からの反射で通常の2倍の紫外線を浴びる可能性(※)があり、皮膚がんや白内障などの深刻な健康リスクも。
(※)参考文献:紫外線|環境省
本記事では、サーフィン時の効果的な日焼け対策を徹底解説します。
ウォータープルーフ日焼け止めの選び方やサーフハット、ラッシュガードなど必須アイテムの活用法も詳しく紹介。
これから始める方も、すでに楽しんでいる方も、より安全なサーフィンライフを送るためのポイントをわかりやすく紹介しているので、ぜひ最後までお読みください!
- 水面からの反射は通常の2倍の強さになるため、(※)全方向からの対策が必要
- ウォータープルーフの日焼け止め(SPF50+/PA++++)を使用し、2-3時間おきに塗り直す
- サーフハットやラッシュガード、ウェットスーツなど、適切な装備を身につける
- 紫外線が強い10時〜14時は避け、早朝や夕方の時間帯を選ぶ
- 波待ち時間も含め長時間の紫外線暴露があるため、継続的な対策が重要
- サーフィン後は海水と日焼け止めをしっかり落とし、保湿ケアを行う
- 皮膚がんや白内障などの健康リスクを理解し、予防を心がける
(※)参考文献:紫外線|環境省
目次
紫外線のリスク
紫外線は、私たちの健康に様々な影響を与える可能性があります。
過度な紫外線暴露は、皮膚や目に急性の炎症を引き起こすだけでなく、長期的には様々な疾患のリスクを高めることが明らかになっています。(※)
ここでは、紫外線が皮膚と目に及ぼす影響について詳しく説明します。
- 皮膚への影響
- 目への影響
皮膚への影響
紫外線による皮膚への影響は、短期的なものと長期的なものに分けられます。
短期的な影響の代表が日焼け(サンバーン)で、皮膚が赤く腫れて痛みを感じる状態です。
また、日焼け後に肌が黒くなる現象(サンタン)は、メラニン色素による防御反応です。(※)
一方、長期的な影響としては、シミやシワの発生が挙げられます。
さらに深刻なのは、皮膚がんのリスクが高まる可能性です。(※)
日本人は比較的影響を受けにくい人種ではありますが、継続的な紫外線対策が重要となります。
特に子どもの頃からの適切な予防が、将来の健康を左右する大切な要素になります。
かえでちゃん
目への影響
まさとくん
紫外線は目の健康にも大きな影響を与えます。
その影響は短期的なものと長期的なものに分類できます。
短期的な影響として最も注意が必要なのが、紫外線角膜炎(雪目ゆきめ)です。(※)
これは強い紫外線により角膜に炎症が生じる症状で、目の充血や痛み、異物感などを伴います。
特に水面や雪面からの反射光には要注意です。
長期的には、翼状片(よくじょうへん)や白内障のリスクが高まる可能性があります。(※)
翼状片(よくじょうへん)は白目の部分が黒目に侵入する症状で、視力障害の原因となることも。
また、白内障は水晶体が濁る病気で、紫外線との関連が指摘されています。(※)
これらの症状は、適切な予防と早期発見が重要なポイントです。
サーフィンにおける紫外線対策が重要な理由
サーフィンは他のマリンスポーツと比べて、特に紫外線対策が重要なスポーツといえます。
海上では陸上よりも紫外線量が多く、波の上で過ごす時間も長くなります。
そのため、太陽からの直接的な紫外線だけでなく、水面からの反射による間接的な紫外線にも注意が必要です。
- 水面からの反射による紫外線暴露
- 波待ち時間も含めた長時間の紫外線暴露
水面からの反射による紫外線暴露
サーフィンでは紫外線対策が重要です。
水面からの紫外線反射は地面より高く、草地での反射率が10%以下なのに対し、水面では2倍の反射率となります。(※)
(※)参考文献:紫外線|環境省
波の状態や太陽の角度によっては、さらに高い反射率を示すことも。
そのため、直射日光と反射光の両方から紫外線を受けることになります。
特に真夏の晴れた日は、水面からの反射がより強くなり、日焼けのリスクが高まります。
曇りの日であっても紫外線は雲を通過するため、油断は禁物です。
水面からの反射で、顔の下側や首の下など、普段は日焼けしにくい部分まで影響を受けることになります。
かえでちゃん
波待ち時間も含めた長時間の紫外線暴露
まさとくん
サーフィンの特徴として、実際に波に乗る時間以外にも、波を待つ時間が長いことが挙げられます。
この待ち時間中、サーファーは海上で直射日光にさらされ続けることになるでしょう。
特に初心者は、技術面から波を選ぶ必要があり、待ち時間がより長くなる傾向にあります。
一般的なサーフィンセッションは2〜3時間程度ですが、波のコンディションが良ければ4時間以上水上で過ごすこともあるでしょう。
この間、ほとんど休みなく紫外線にさらされ続けることになるため注意が必要です。
特に夏場の日中は、強い紫外線に長時間さらされる危険性が高まります。
また、波待ち時の体は水面から出ている状態が続き、水による冷却効果で熱さを感じにくくなります。
そのため、知らず知らずのうちに日焼けが進行してしまう可能性があるのです。
サーフィンの紫外線対策
サーフィンを楽しむためには、適切な紫外線対策が不可欠です。
水面からの反射や長時間の露出から身を守るため、複数の対策を組み合わせることが重要となります。
ここからは、効果的な対策方法を詳しく解説していきましょう。
- 日焼け止めを塗る
- サーフハットを被る
- ラッシュガードを着用する
- ウェットスーツを着用する
- 紫外線が強い時期・天気・時間帯を把握しておく
日焼け止めを塗る
かえでちゃん
サーフィン時の日焼け止めは、一般的なものとは異なる選び方が必要です。
ウォータープルーフタイプで、SPF50+、PA++++という高い防御指数のものを選びましょう。
塗り方も重要となります。サーフィンの1時間前には十分な量を均一に塗布することがポイントです。
特に顔、首、手の甲など、露出しやすい部分には念入りに塗ることが大切です。
2〜3時間おきの塗り直しも忘れないようにしましょう。
耳の後ろや首の後ろなど、見落としがちな部分への注意も必要となります。
- ウォータープルーフ機能付き
- SPF50+、PA++++の高い防御力
- 肌に優しい成分配合
- 汗や水に強い持続性
- べたつきの少ない使用感
サーフハットを被る
まさとくん
サーフハットは顔面全体を紫外線から守る必須アイテムといえます。
一般の帽子とは異なり、サーフィン専用の特徴を備えています。
あご紐付きで波に流されにくく、つばが広めで首筋まで保護できる構造です。
選び方のポイントは、速乾性の高い素材製のものがおすすめです。
サイズ調整が可能で、頭にフィットするものを選びましょう。
色は明るめのものなら、熱を吸収しにくく快適に使えるでしょう。
あご紐は適度な締め具合に調整することが重要です。
使用後は真水でよくすすぎ、形を整えて干すことで長持ちさせることができます。
ラッシュガードを着用する
かえでちゃん
ラッシュガードは、優れた紫外線カット機能を持つ水着の一種です。
UPF(紫外線防止指数)50+という高い防御力を備え、長袖タイプなら腕全体まで保護できます。
速乾性のある素材で、肌への擦れによる刺激も軽減されます。
選び方の重要ポイント
- UPF50+以上の紫外線カット率
- 適度なフィット感のあるサイズ
- フラットシーム加工による縫い目の少なさ
- 速乾性と通気性の両立
- 伸縮性による動きやすさ
サイズ選びは特に重要なポイントです。
きつすぎると動作の妨げになり、緩すぎれば水の抵抗が大きくなってしまいます。
首元の高いタイプを選べば、首周りの日焼け対策も万全でしょう。
ウェットスーツを着用する
ウェットスーツは寒い時期の必需品ですが、同時に優れた紫外線対策アイテムでもあります。
フルスーツタイプなら、ほぼ完璧な紫外線カットが可能でしょう。
紫外線カット機能を備えた素材を使用しているため、長時間の使用も安心です。
選び方の基準
- 季節に適した厚み
- 体型にぴったりのサイズ感
- 紫外線カット機能の確認
- 動きやすさと保温性
- 耐久性と予算のバランス
まさとくん
紫外線が強い時期・天気・時間帯を把握しておく
紫外線の強さは、様々な要因で変化します。
5月から8月は特に注意が必要でしょう。
10時から14時は紫外線が最も強くなる時間帯です。
紫外線チェックの基本
- 夏季の危険性
- 真昼前後の強さ
- 晴天時の注意点
- 南方での強度
- 高地での影響
環境省や気象庁のUVインデックスを活用すれば、その日の紫外線量を事前に把握できます。
数値が高い日は、できるだけ早朝や夕方にサーフィンを楽しむなど、時間帯の調整を検討しましょう。
かえでちゃん
サーフィン後のアフターケアも大切
サーフィンを楽しんだ後の適切なアフターケアは、肌の健康を保つ上で欠かせません。
海水や日焼け止めが肌に残ったままでは、様々なトラブルの原因となります。
効果的なケア方法について、詳しく見ていきましょう。
- 海水をしっかり落とす
- 日焼け止めを落とす
- 肌の保湿ケアを行う
海水をしっかり落とす
サーフィン後は、できるだけ早くシャワーを浴びて海水を洗い流すことが大切です。
塩分が肌に残ると、乾燥やかゆみの原因となってしまいます。
全身を丁寧に洗い流していきましょう。
髪の毛や耳の中、首周りには特に注意が必要です。
温かめのお湯で優しく洗い流すと、毛穴の奥まで浸透した塩分も取り除けます。
シャンプーやボディーソープは、肌に優しい弱酸性のものがおすすめです。
清潔なタオルで水分を拭き取る際は、強くこすらないよう気をつけましょう。
押さえるように水分を吸収させることで、肌への負担を軽減できます。
まさとくん
日焼け止めを落とす
ウォータープルーフの日焼け止めは、通常の洗顔料では落としきれないことがあります。
専用のクレンジング剤を使用し、丁寧に洗い流していく必要があるでしょう。
肌に日焼け止めが残ると、毛穴の詰まりやニキビの原因(※)となります。
(※)参考文献:令和時代のニキビ治療|国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター(厚生労働省委託事業)
クレンジング後は、泡立てた洗顔料で優しく洗いましょう。
熱いお湯は肌への刺激となるため、ぬるま湯の使用がベストです。
洗顔後のタオル使用時は、強くこすらないよう注意が必要です。
水分は優しく押さえるように拭き取っていきましょう。
かえでちゃん
肌の保湿ケアを行う
海水と太陽で乾燥した肌には、しっかりとした保湿ケアが欠かせません。
洗顔後は化粧水で肌を整え、乳液やクリームで水分を閉じ込めていきましょう。
日焼けした肌には、アロエベラジェルなどの鎮静効果のある商品も効果的です。(※)
(※)参考文献:厚生労働省eJIM | アロエベラ
おすすめの保湿剤選びのポイント
- 無添加タイプ
- 高保湿成分配合
- 肌なじみの良さ
- べたつきの少なさ
- アレルギーテスト済み
特に日焼けが気になる部分には、追加で保湿ケアを行うと良いでしょう。
就寝前には、たっぷりと保湿剤を塗って肌を休ませることで、翌日のサーフィンに向けて肌のコンディションを整えることができます。
まさとくん
【まとめ】サーフィンの日焼け対策
サーフィンにおける紫外線対策は、健康な肌を保つために非常に重要です。
海面からの反射による強い紫外線は、皮膚がんや白内障などの深刻な健康リスクを引き起こす可能性があります。
対策の基本は、ウォータープルーフ日焼け止めの使用、サーフハットの着用、そしてラッシュガードやウェットスーツの活用です。
また、紫外線の強い時間帯を避けて楽しむことも効果的な方法となります。
サーフィン後のケアも重要なポイントです。
海水と日焼け止めをしっかり落とし、適切な保湿を心がけましょう。
これらの対策を組み合わせることで、より安全で楽しいサーフィンライフを送ることができます。
参考文献
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