本記事では、サーフィンで起こりやすい怪我の種類や、「サーファーとの接触」「パドリング」など、サーフィンで怪我をする原因について紹介しています。
また、「波のコンディションを確認」「ストレッチを行う」といった、怪我しないための対策についても合わせて解説していきます。
この記事を読んでいただければ、サーフィンで起こりやすい怪我やその対策を理解し、よりサーフィンを楽しめるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
- サーフィンはマリンスポーツの中でも怪我を起こしやすい
- 怪我の種類で多いのは「切り傷」「打撲・捻挫」
- 失明や脳震盪(のうしんとう)など命に関わる怪我を負うリスクもある
- 波に巻き込まれてフィンに当たるケースが多い
- 無理に高度な技を行うのは危険
- ストレッチや肌の露出を抑えて自分の身を守る
- サーフィンのルール・マナーはしっかり抑えよう!
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サーフィンで起こりやすい怪我・事故の種類
以下では、サーフィンで起こりやすい怪我・事故の種類について紹介していきます。
- フィンによる切り傷
- 打撲・捻挫
- 腰痛・肩痛
- 肉離れや靭帯損傷
- サーフボードが当たることによる失明
- 脳震盪
フィンによる切り傷
サーフィンに特に多い怪我の1つとして、切り傷が挙げられます。
神奈川県の湘南地域で主にプレーするサーファー62名を対象とした調査では、サーフィンで負った怪我の種類の約54%が切り傷だという論文結果が出ています。
対象者の94%が何らかのけがの経験があった。けがの種類では切り傷が全体の54%を占めていた。
引用:サーフィン傷害の実態調査
ボードについているフィンは、ワイプアウト(※)の時に頭や身体に切り傷を与え、大量出血のリスクも想定しておかなければいけません。
(※)ワイプアウト:サーフボードから水中への転落
かえでちゃん
打撲・捻挫
サーフィンでは、捻挫・打撲もよくある怪我の1つです。
パーリングしたときや他人との接触でボードが直撃したときに、あざができることは多々あります。
まさとくん
打撲・捻挫で済めば経過とともに症状は軽快しますが、可動域が悪化したり日常生活に支障が出たりする場合には、整形外科へ受診しましょう。
腰痛・肩痛
パドリング動作は、腰背部が伸展した状態で広背筋・上腕三頭筋を使うため、腰・背中・肩の慢性疼痛(まんせいとうつう)が起こりやすいです。
慢性疼痛の緩和・改善にはサーフィン前後のストレッチはもちろん、腹筋・背筋の筋力アップがとても重要です。
また、筋肉が凝り固まっていると血流が悪くなり、余計に可動域が狭くなってしまいます。
かえでちゃん
肉離れや靭帯損傷
肉離れや靭帯損傷にも、注意する必要があります。
サーフィン中は急な動きが多く、水中動作で体が冷え筋肉が固まりやすいため、肉離れをおこすリスクが十分にあります。
まさとくん
また、ボードに立ち上がるときに滑って膝が内転することで「前十字靭帯損傷」になるケースも稀にあります。
安全にサーフィンを楽しむためにも、焦らず緩い波から立ち上がりや着地などを練習しましょう。
サーフボードが当たることによる失明
サーフボードが当たったことで失明したケースは、少なからずあります。
ワイプアウトしたときにボードが直撃する、混雑ポイントで他人のボードが目に当たるなど、原因は様々です。
いつ自分の身に同じような状況が起こるか分からないため、常に用心しておく必要があります。
かえでちゃん
脳震盪(のうしんとう)
ビッグウェーブに挑戦している時や、天候が荒れている時のサーフィンで起こりやすいのが脳震盪(のうしんとう)です。
両方のシチュエーションともワイプアウトしやすく、頭を強く打って頭痛・めまい・嘔気などの症状が出るリスクがあります。
まさとくん
脳震盪を起こしたら、すぐに意識を取り戻した状態であっても、すぐ医療機関へ受診しましょう。
また、すぐに動けない場合は頭をなるべく動かさず、周りの人へ声をかけ助けを呼んでください。
サーフィンで怪我をする原因
ここでは、サーフィンで怪我をしてしまう原因について解説していきます。
- フィンが当たってしまう
- 他のサーファーと接触してしまう
- 波に巻き込まれてしまう
- パドリング
- 無理に高度な技を行う
フィンが当たってしまう
ボードに付いているフィンは、丸みを帯びた形をしていますが、実はとても危険。
実際はとても鋭利で、勢いでフィンが当たってしまうと深い切り傷を負うこともあります。
まさとくん
波乗りに慣れていないサーフィン初心者は、シリコン素材のソフトフィンを使用するのがおすすめです。
他のサーファーと接触してしまう
夏の千葉や湘南の海は人が特に多く、接触事故を引き起こすリスクが格段に上がります。
パーリングしてしまったり、他人がワイプアウトしたときにボードが衝突してしまうなど、怪我につながる可能性も十分に考えられます。
かえでちゃん
波に巻き込まれてしまう
ビッグウェーブに挑戦した時や天候が荒れている時は、波に巻き込まれる可能性があるため注意が必要です。
波に巻き込まれた際、ボードにしがみついた状態では打撲を負ったり、コードが絡まって指を骨折するリスクがあります。
もっと危険なのは、フィンが頭に刺さることや、岩に激突して意識を失うことです。
まさとくん
パドリング
パドリングは肩関節や肘へ大きな負担をかけるため、慢性疼痛の引き金になりやすいです。
また、脱臼や腱板断裂(けんばんだんれつ)を起こすリスクもあるため、十分な休息とストレッチは欠かさないようにしましょう。
疲れを抑えるためにも、正しい姿勢でパドリングができるよう、意識してみてください。
【パドリングの正しいフォーム】
- 顎とボードの距離を保つ
- 目線は常に進行方向
- みぞおちでバランスを取る
- 足を閉じる
無理に高度な技を行う
サーフィンは高度な技を行うほど、膝や股関節への負担がかかります。
「高度な技を早く覚えたい」と、無理に何回も行うと慢性疼痛(まんせいとうつう)になりやすく、他の怪我につながるリスクもあります。
かえでちゃん
サーフィンで起こる怪我の対策7選
最後に、サーフィンでなるべく怪我を起こさないための対策について紹介していきます。
- ルール・マナーを守る
- 波のコンディションをチェックする
- なるべく混雑した海に入らない
- 肌の露出を減らす
- 救急セットを準備しておく
- ソフトフィンやノーズガードを使用する
- ストレッチを行う
ルール・マナーを守る
サーフィンには共通ルール・マナーがあり、始める前にしっかり理解しておく必要があります。
- ピーク(※)優先
(※)ピーク:波が1番高く隆起している部分 - ドロップインはマナー違反
- サーファーの後ろでパドルしない
- テイクオフ優先
- 早めにプルアウトする
そのほか、サーフポイントごとに決められているルールなどもあるので、事前に確認しておきましょう。
波のコンディションをチェックする
波のコンディションを事前にチェックすることは、安全性だけでなく技術の向上にもつながります。
波の大きさ、風向き、天候(雨・雷など)をチェックし、危険でないか見極める必要があります。
サーフィン初心者は何をチェックし、どの状態がベストコンディションが分からない人もいるでしょう。
まさとくん
おすすめのサーフィン波情報アプリはこちらの記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
なるべく混雑した海に入らない
混雑している海に入るほど、物や人との接触リスクが高くなります。
まさとくん
多少波のコンディションが悪くても人の少ないスポットを選んだり、人の少ない時間帯を狙うようにして、少しでも怪我のリスクを抑えながら、サーフィンを楽しみましょう。
肌の露出を減らす
肌の露出が多いほど重傷を負いやすいため、肌の露出を減らすのが得策です。
夏は特に暑いので肌を露出したいところですが、怪我予防としてスプリングやタッパーを着用するのが安心。
まさとくん
ウェットスーツにもブランドや種類が豊富にあるので、お気に入りの1着を探してみてください。
救急セットを準備しておく
サーフィン中に切り傷を負ったときに、救急セットがあれば応急処置ができるので、所持しておくと良いでしょう。
Amazonや楽天などで「救急セット」が多く販売されており、防水の絆創膏・ガーゼ・消毒液などが入っています。
万が一脱臼したときや出血したときに対処できるよう、三角巾がセットに入っているものがおすすめです。
かえでちゃん
ソフトフィンやノーズガードを使用する
フィンやノーズ(※)などは非常に鋭利で、自分や他人へ怪我を負わせてしまう危険性があります。
(※)ノーズ:サーフボードの先端部分
そのため、サーフィン初心者は特にシリコン性のソフトフィンやゴム製のノーズガードの使用がおすすめ。
まさとくん
ノーズはボードに穴をあけるほど危険なものなので、ボードを購入したらノーズガードでしっかりと保護しましょう。
ストレッチを行う
サーフィンは身体が冷えやすく、普段使っていない筋肉を動かすため、海の中でこむら返りになったり慢性疼痛を引き起こしたりするリスクがあります。
怪我を予防するためにも、入念にストレッチを行いましょう。
まさとくん
【まとめ】サーフィンで起こる怪我の対策方法
サーフィンはマリンスポーツの中でも怪我を負いやすく、常に危険と隣り合わせです。
切り傷・打撲・捻挫が特に多く、フィンやノーズなど鋭利なものには十分注意する必要があります。
ソフトフィンやノーズガードを使用し、肌の露出を避けてなるべく自分の身体を守りましょう。
また、高度な技を無理に行ったり、混雑している場所で海へ入るのも危険です。
波情報アプリで波のコンディションを確認した上で、安全にサーフィンを楽しんでください。
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